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【スイス鉄道】切符の購入は都市と山を分けて考えるほうがいい理由

berneroberland スイス鉄道

スイス観光ではメインの山岳地帯へ都市から移動することが多いと思います。

たとえば、
チューリッヒからグリンデルワルトへ鉄道で移動。
そしてその日のうちに
ユングフラウヨッホへ行く。

こんな旅程の人もいるかもしれません。
(さすがにそれはないかな・・・)

まずSBBサイトで検索してみるのは良いと思います。
どのくらい時間がかかるか参考になります。

しかし、
切符は通しで事前購入はしない方がいいです。

理由は3点
・都市の切符には早割がある
・山の切符に早割はない
・山の天気は分からない

1つずつ説明します。

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検索して時刻表として参考にするのはアリ

チューリッヒ→アイガーグレッチャー
(ユングフラウヨッホまでは長いので、その下のアイガーグレッチャーまでで検索してみました)

SBBサイトでは鉄道やバスだけでなくロープウェーも検索結果に出ます。
3回乗り換えで約3時間で到着です。

乗り換えは何回あるか?
乗り換えはどこの駅か?
乗り換え時間は何分か?

ルートや時間を確認するには一番確実な方法です。

料金も表示されますので、通しで切符を買うこともできます。
できますが、別々に買う方がいいです。
次から理由を説明していきます。

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都市の切符には早割がある

ピンクの線をひいたロープウェー(アイガーエクスプレス)でアイガーグレッチャーまで行く場合を例にします。
※ユングフラウヨッホへはそこで登山鉄道に乗り換えてさらに上ります。

SBBの地図で、都市の鉄道(一般的な鉄道)の範囲をチェックします。
グリンデルワルト周辺の地図を拡大してみます。

sbb.chの範囲マップで確認

赤色の実線→一般的な鉄道
黄色の実線→一般的な路線バス

これらがスイス国内乗り放題系の切符でも乗車できる範囲です。

乗り放題系の切符
スイストラベルパス、スイストラベルパスフレックス
・デイパスフォーハーフフェアトラベルカード、
フレンドデイパスフォーユース、
セーバーデイパスなどデイパスとつく切符

また、早割系の切符がある範囲でもあります。
スーパーセーバーチケット
セーバーデイパス

上の地図でいうと
【グリンデルワルト側】
・グリンデルワルト駅まで
グリンデルワルト・ターミナル駅(ロープウェーの最寄り駅)
→グリンデルワルト駅の1つ手前の駅なので範囲です。

【ラウターブルンネン側】
・ヴェンゲン駅まで
・ミューレン駅まで

都市の鉄道の切符の種類についての解説記事はこちら

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山の切符に早割はない

薄いグレーの実線→ロープウェーや観光登山鉄道など

例はロープウェー(アイガーエクスプレス)
グリンデルワルトターミナル→アイガーグレッチャー
ピンクの線を引いた部分

この記事では簡単に山の切符と呼びます。
これらのエリアは基本的に早割はありません。
前もって購入するメリットはありません。

山の切符は、
・料金は事前でも当日でも同じ
・つまり普通切符(ポイントtoポイントチケット)
・つまり何時のロープウェーでも乗れる

現地到着後、
天気が良くて「よし、今行こう!」と思えば、
窓口で買うのが簡単で間違いもありません。

日本でも同じです。
観光地でロープウェーに乗るなら、
到着後、窓口で切符を買い、乗り場で次の便に乗りこみますよね。

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通しで切符を買うと上記2つのいいとこどりができない

通しでチューリッヒからアイガーグレッチャーまで検索した場合

「%」マークがついていなければ早割がありません。
普通切符 61CHF

例えば、黄色で囲んだ13:32発なら「%」マークがついています。
詳細をみると普通とスーパーセーバーがあります。
スーパーセーバーチケット 42.80CHF

スーパーセーバーを買うとすべてが時間指定され、キャンセルもできない

スーパーセーバーチケットは時間固定です。
その便しか乗れません。
黄色で囲んだ部分を見ると切符の時間指定は13:32発~16:28着です。
ロープウェーの時間まですべて固定されてしまいます。
(一番上のスクリーンショットをみてください。ロープウェーは16:08発~16:28着)

また、スーパーセーバーチケットはキャンセル不可です。

現地に到着する頃に天気が急変してもキャンセルできません。
あるいは少し休んでからロープウェーに乗りたいような場合でも時間変更もできません。

ちなみにアイガーエクスプレスの本数は多いです。

都市の切符:スーパーセーバーチケット(事前購入)
 グリンデルワルト・ターミナル駅まで
山の切符:普通チケット(当日 窓口、アプリ)
 グリンデルワルトTからアイガーグレッチャー駅まで

としておけば、
到着後、天気が悪ければ山の切符は買わなければいいですし、少し休んでからロープウェーに乗ることもできます。

では、通しで61CHFの普通チケットを買えば?

時間固定からは解放され、いつでも乗れます。
普通チケットなので旅行前ならキャンセルもできます。
これなら良いように思います。

ただ、現地に近づいた頃に天気急変などでロープウェーはやめたいとなった場合など、途中まで使用したチケットの扱いは私は調べたことがないのでよく分かりません。

自分では分からないこと、調べるのが面倒そうなことはやめておきます。

通しで検索すると、早割系のセーバーデイパスは検索に出ない

上のスクリーンショットの画像では、
普通 61CHF
スーパーセーバー 42.80CHF
2種類の切符しか検索結果に出ませんでした。

同じ日の都市の鉄道区間のみで検索すると、

チューリッヒ→グリンデルワルト・ターミナル

・普通
・スーパーセーバー
・セーバーデイパス
3種類の切符が検索結果に出ます。

都市の切符と山の切符を通しで検索すると、
セーバーデイパスは表示されません。


この点からも、都市は都市、山は山で切符を買う方が良いと思います。

個別に買うと料金的に不利なのでは?

上のスクリーンショットの料金情報をまとめてみると

都市+山の通しの切符の例
(チューリッヒ→アイガーグレッチャー)
・普通 61CHF
・スーパーセーバー 42.80CHF

同じ日に都市と山と個別に切符を検索した例
都市:チューリッヒ→グリンデルワルトT
・普通 42CHF
・スーパーセーバー 23.80CHF
・セーバーデイパス 39CHF
山:グリンデルワルトT→アイガーグレッチャー
・普通 19CHF

都市+山
普通 42+19=61CHF
スーパーセーバー 23.80+19=42.80CHF

個別に買って合計しても通しの切符の料金と変わりません。
※端数などで少し料金が違ってくることもあるかもしれませんが。

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山の切符は天気がほぼ確実になってからでいい

ユングフラウヨッホまでの切符は高額です。

かなり前に買っておいて当日天気が悪かった場合、一面真っ白な風景しか見ることができません。
高い料金を払うなら、登山鉄道の乗車体験とともに展望台からの絶景も楽しみたいです。

天気の悪い日にもユングフラウヨッホへ行ってみたことがあります。
この通り、何も見えません。これはこれで面白かったですが。

団体ツアーならきっちり観光予定が詰まっていて、何も見えない展望台観光になってしまうこともあるかもしれません。
個人旅行の長所は天気予報をみて自分でスケジュールを調整できることです。

せっかくの個人旅行、
この強みを生かして天気の良い日に高額な展望台へ行きましょう!

グリンデルワルト到着後、天気予報を確認し、滞在中の一番天気の良さそうな日の切符を買う、
あるいは天気予報を毎日確認し前日に買う、などで十分です。

山のホテルではたいていホテルのフロントに天気予報を出してくれています。
スマホが苦手で天気予報が調べられない人はそれをチェックするのがいいと思います。

ユングフラウヨッホでも朝早い時間なら混雑はマシです。

ユングフラウヨッホは夏期に予約を、となっていても焦らないでください。
少し早めに動く必要はありますが、晴れそうだと分かってからで大丈夫です。
英語フォーラムでも天気予報確認後の購入がおススメされています。

それ以外、フィルストなどのロープウェーは当日購入で十分です。
窓口まで行ってみて、もしいくらか混雑していれば、その場でSBBアプリで購入するのでもかまいません。

グリンデルワルト周辺の山の切符料金はこちら

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