ユングフラウヨッホへ乗り物で行くルートは現在3つあります。
【アイガー・エクスプレス開業前は2ルート】
・グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ
・ラウターブルンネン→ユングフラウヨッホ
どちらもクライネ・シャイデックで乗り換え
2020年12月、新ロープウェー アイガー・エクスプレスが開通しました。
【現在は3ルート】
・グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ
・ラウターブルンネン→ユングフラウヨッホ
・ NEW グリンデルワルトターミナル→ユングフラウヨッホ
新ルートはアイガーグレッチャーで乗り換え

1.図の緑色(実線)→赤色(実線)
グリンデルワルト→クライネシャイデック(登山鉄道)
クライネシャイデック→ユングフラウヨッホ(登山鉄道)
2.図の黄色(点線)→赤色(実線)
グリンデルワルト・ターミナル→アイガーグレッチャー(ロープウェー)
アイガーグレッチャー→ユングフラウヨッホ(登山鉄道)
3.図の黄緑色(実線)→赤色(実線)
ラウターブルンネン→クライネシャイデック(登山鉄道)
クライネシャイデック→ユングフラウヨッホ(登山鉄道)
ひとつずつ説明していきます。
0.その前に、インターラーケン・オストからグリンデルワルトかラウターブルンネンに向かう
インターラーケン・オスト→グリンデルワルト(黒線)
インターラーケン・オスト→ラウターブルンネン(黒線)
チューリッヒなどからグリンデルワルト(ラウターブルンネンも)へは直通電車はありません。必ずインターラーケン・オストで乗り換えがあります。
始発のインターラーケン・オスト駅ではグリンデルワルト行きの車両とラウターブルンネン行きの車両が連結されています。途中Zweilütschinen駅でグリンデルワルト行きとラウターブルンネン行きに分かれます。
インターラーケン・オスト駅のホームでは駅員さんが「グリンデルワルト行きのお客様はこちらの車両へ~」と案内してくださることも。
1.グリンデルワルト発 登山鉄道+登山鉄道
グリンデルワルト駅は終点で線路はここで行き止まり。
先頭車両の前に小さなグリンデルワルトの駅舎があります。
荷物を持っての移動距離を減らしたいとか急ぐ場合は先頭に。
隣の線路にはヴェンゲルンアルプ鉄道【Wengernalpbahn(WAB)】のクライネシャイデック行きの電車がとまります。上図の緑色の実線です。
同じ駅、隣の線路なので迷うことはありません。
どちらの切符もこの駅の窓口で買えます。
クライネシャイデックまでだけでなくユングフラウヨッホまでのチケットも買えます。
Interlaken Ost → Grindelwald
毎時04分、34分 30分に1本
所要36分
Grindelwald → Kleine Scheidegg
毎時15分、45分 30分に1本
所要32分
クライネシャイデックが終点です。
ユングフラウ鉄道【Jungfraubahn(JB)】の赤い電車に乗り換え、終点ユングフラウヨッホへ向かいます。上図の赤色の実線です。
Kleine Scheidegg → Jungfraujoch
毎時00分、30分 30分に1本
所要41分
グリンデルワルトから乗る場合
乗車時間だけで73分、乗り換えも含めると1時間半ほどかかります。
SBBアプリでヨッホまで検索すると、グリンデルワルトターミナル経由かラウターブルンネン経由が表示されます。早いルートを表示するからです。
グリンデルワルトから登山鉄道に乗りたい場合、経由地にグリンデルワルトを指定してください。

2.グリンデルワルト・ターミナル発 ロープウェー+登山鉄道
新しい乗り物に乗ってみたい人、時間がない人にはこれ。
新しくできたグリンデルワルト・ターミナル駅から26人乗りの大型ロープウェーで一気にアイガーグレッチャーまで上がります。(上図の黄色の点線)
Grindelwald Terminal → Eigergletscher
1分ごと
所要20分
SBBサイト/アプリでロープウェーの駅を指定したい場合
Eigergletscher(Grindelwald) = ロープウェー(アイガー・エクスプレス)の乗り場
Eigergletscher = ユングフラウ鉄道の駅
アイガーグレッチャー駅でユングフラウ鉄道に乗り換えます。
Eigergletscher → Jungfraujoch
毎時15分、45分 30分に1本
所要26分
グリンデルワルト・ターミナルから乗る場合
乗車時間だけで46分、乗り換えも含めると約1時間です。
1の行き方より30分ほど短縮できそうです。
グリンデルワルト駅周辺に滞在している場合は、グリンデルワルトからグリンデルワルト・ターミナルへの1駅移動時間を足してください。
バスも通っています。
宿がグリンデルワルト駅から少し離れていてバスを利用している場合、そのバスがグリンデルワルト・ターミナル駅まで行く路線ならそのままバスで行くのが楽かもしれません。
インターラーケンに滞在している場合は、グリンデルワルト・ターミナルまでの移動時間を足してください。グリンデルワルトの1つ手前の駅なので所要30分です。

左の建物がアイガーエクスプレスのために建設された
3.ラウターブルンネン発 登山鉄道+登山鉄道
インターラーケン・オストからラウターブルンネンへ。終点。
ヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)のクライネシャイデック行きに乗り換えます。(上図の黄緑色の実線)
WABはラウターブルンネン側からとグリンデルワルト側からクライネシャイデックへ向かって登っていく路線です。
Interlaken Ost → Lauterbrunnen
毎時04分、34分 30分に1本
(グリンデルワルト行きと連結。つまり同じ出発時刻)
所要22分
Lauterbrunnen → Kleine Scheidegg
毎時00分、30分
所要38分
その後、ユングフラウ鉄道(JB)に乗り換えてユングフラウヨッホへ。
(上図の赤色の実線。1と同じです)
Kleine Scheidegg → Jungfraujoch
毎時00分、30分 30分に1本
所要41分
ラウターブルンネンから乗る場合
乗車時間だけで79分、乗り換えも含めると1時間半強かかります。
ただし、インターラーケンからの場合はラウターブルンネンまでが22分と近いので、アイガーエクスプレスに次いで早く到着できます。
ヴェンゲンまで無料の場合あり
スイストラベルパス(同フレックス)、セーバーデイパスなどの鉄道乗り放題系の乗車券は、ラウターブルンネンからクライネシャイデックへ向かう途中のヴェンゲン駅まで無料乗車範囲です。
これらの乗車券で移動してきてヨッホ方面へ行く場合、このルートを選択すると少し節約になります。
3ルートに共通の留意点
座席予約区間
3ルートとも最後はユングフラウ鉄道に乗ることになります。
3ルート プラス メンリッヒェンからハイキングしてきた人などが集まるので混雑するのは上図の赤い実線の区間です。特に上り(往路)です。
座席予約ができるのは、その区間のみです。
・クライネシャイデック~ユングフラウヨッホ
・アイガーグレッチャー~ユングフラウヨッホ
例えば、グリンデルワルト~クライネシャイデックの区間は座席予約はありません。
※2024年に引き続き、2025年も夏は座席予約が必要なようです。
切符の購入
切符の購入は乗り換えとはまた別の話です。
上で説明した乗り換えのとおりに区間ごとに買う必要はありません。
窓口でもネットでも「グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ」など最終目的地までの切符を購入できます。
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時間のない人にはアイガーエクスプレスがおすすめですが、時間がある人は「行きは登山鉄道、帰りはロープウェー」などルートを変えて楽しんでみてください。
2025年の料金表の記事はこちらです。
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