割引なしの鉄道料金はどのくらいなのか?
マッターホルンを見に行きたいけど空港からいくらするの?
スイスの鉄道は高いらしいけど…
割引なしの普通料金を書きます。
チューリッヒ空港からゴルナーグラート展望台の往復で計400CHF、68,000円!
2024年7月半ば現在、1CHF=175円超えです
1CHF=170円の頃に書いてた記事なので円高に戻る希望もこめて170円計算で書きます
現実から目を逸らしているだけとも言います…
割引なしの鉄道料金内訳
SBBサイトより
2等 往復普通料金 268CHF
(268×170=45,560円)
2024年夏料金 往復普通料金 132CHF
(132×170=22,440円)
268+132=400CHF 約68,000円
高い!
というわけで、鉄道や山岳交通の料金を安くする方法を考えます。
鉄道パスを利用する
ヨーロッパ周遊ならユーレイルグローバルパスがありますが、スイスのみ周遊ならスイストラベルパスとスイストラベルパスフレックスがあります。
3日、4日、6日、8日、15日
連続利用
3日、4日、6日、8日、15日
1か月の中から利用日を選択する
パスの利用日はスイス国内の鉄道が乗り放題。
他に、
・展望台へ行く登山鉄道やロープウェイなどの割引
・美術館や博物館が無料
など
鉄道パス利用の料金内訳
スイストラベルパス3日 2等 244CHF
(244×170=41,480円)
パスの最短が3日なので例で挙げたツェルマット1泊2日なら1日余りますが。
それでも普通切符を買うよりは安いです。
普通切符どんだけ高いの…
パス3日2等244CHF + 登山鉄道(50%引)66CHF=310CHF
(310×170=52,700円)
1万5千円ほどの節約です。
もっと長く周遊すると差額は大きくなります。
パスについては別記事にしています。
(鉄道パスは買わず)鉄道切符を個別に安く買う
スイスの鉄道は普通切符だけでなく割引切符があります。
・Point to Point ticket 普通切符
6か月前から購入可能
当日購入可能
指定の駅から駅まで好きな時間に移動できる。途中下車も可能。
・Supersaver ticket 早割切符
6か月前から購入可能
事前購入
事前に電車を指定して買うので安い。電車の変更、返金不可。
・Saver Day Pass 早割の一日乗り放題切符
6か月前から購入可能
事前購入
料金設定が何段階かあり基本的に早く買うほど安い。返金不可
普通切符 片道134CHFかかるところ、セーバーデイパスの一番安い段階で買えれば52CHFで半額以下!
往路、復路1日ずつSDPを最安で買えれば52×2=104CHF(17,680円)
早割鉄道切符利用の料金内訳
早割鉄道切符104CHF+登山鉄道132CHF=236CHF
(236×170=40,120円)
6.8万円から約4万円まで下がりました!
この1日乗り放題切符セーバーデイパスの登場で、鉄道パスの料金面でのメリットは薄れてきたように思います。
半額カードを利用して鉄道切符をさらに安く買う!
Swiss Half Fare Card
文字通り切符が半額で買えます。
鉄道切符だけでなく展望台へのロープウェーなど山岳交通も半額になります。
このメリットが大きいです。
山岳交通のチケット代も高いので。
スイスハーフフェアカード 120CHF 有効期間1か月(旅行期間)
普通切符なら往復268CHFですが、ハーフフェアカード所持者なら普通切符でも半額の134CHFで済みます。
Saver Day Passの2等最安は52CHFですが、ハーフフェアカード所持者ならSaver Day Passも割引されて最安29CHFで買えます。
セーバーデイパスを往路、復路1日ずつ最安購入なら58CHFで済みます。
登山鉄道もハーフフェアカードで半額。
ハーフフェアカード利用の料金内訳
早割鉄道切符(HFC割引も有)58CHF+登山鉄道(50%引)66CHF=124CHF
最安!
と言いたいところですが、ハーフフェアカード代120CHFが必要なので計244CHFです。
(244×170=41,480円)
割引なしで6.8万円のところ、割引を利用すると4万円強にできます。
アレンジ編
その1 究極の節約を目指して日帰り旅行
割引なし:68,000円は変わらず
日帰りでも往復切符割引などはありません
鉄道の安い切符利用:184CHF(31,280円)
2等最安Saver Day Pass52+登山鉄道132=184
日帰りなので1日乗り放題切符のセーバーデイパスで往路も復路もカバーできます
割引なし料金の半額以下にできました!
しかし日帰りは大変かな…
この画像のように、展望台に行かなくてもマッターホルンを見ることはできます。
展望台をカットしてツェルマットの村から見ることにすれば52CHF(8,840円)で可能。
1万円を切りますね。
あるいは展望台までハイキング
さすがに日帰りでこれをやるのは無理ですよね
登山鉄道で展望台へ上り、下りをハイキングでは?
52+66=118CHF(20,060円)
これも難しいかもしれませんが
その2 観光時間、天気も考え現実的な2泊3日旅行
実際には日帰りや1泊2日の弾丸旅行者はあまりいないと思います。
・ツェルマット2泊3日に
使えるものは使わないともったいないのでトラベルパスの最短3日に合わせて
・他の展望台にも行く
追加:グレッシャーパラダイス往復120CHF(ロープウェー)
トラベルパスやハーフフェアカードなら50%引
鉄道268+登山鉄道132+ロープウェー120=520CHF
(520×170=88,400円)
パス3日244+登山鉄道66+ロープウェー60=370CHF
鉄道104+登山鉄道132+ロープウェー120=356CHF
鉄道58+登山鉄道66+ロープウェー60=184CHF
ハーフフェアカード120CHF 計304CHF
(304×170=51,680円)
ツェルマットで展望台2か所に行っても割引なし料金6.8万円より約1.6万円安く済みます。
なんなら展望台3か所制覇、スネガの上のロートホルンまで行っても6万円以内におさまりそうです。
あるいは、1日増えたことを活かして展望台までハイキングし山岳交通費を節約。
ゴルナーグラート展望台ならリッフェルアルプ辺りまでは森林がありますが、その上は展望が開けます。頂上まででなく途中まで登山鉄道利用で後はハイキング、というのも山岳交通費ゼロとまではいきませんが節約になりますね。
まとめ
ハーフフェアカードなどの割引効果を活かす
鉄道やロープウェーの半額は大きいです。
滞在地を絞る
移動が増えると交通費も増えます。
行きたいところがたくさんあるならもちろん全部盛りでいいです。
が、「スイスの山が見てみたい」的なぼんやりした希望なら、ツェルマット1か所だけとか空港~ツェルマットの間でどこか立ち寄って2か所など滞在地を少なくすれば移動が減る分交通費を減らせます。
結局はどこで折り合いをつけるか
・とにかくお金をかけずに行きたい。村からマッターホルンを見られれば十分
・せっかくなのでお金がかかっても展望台まで行って見たい
・わざわざ片道3時間半もかけて行くなら宿泊もして複数の展望台を回り色々な角度から見てみたい
予算重視、タイパ重視、それぞれの考え方次第です。
自分好みの旅をつくってみましょう!
コメント
お返事ありがとうございます!とっちらかっちゃってお騒がせいたしました!そうですね、子どもはファミリーカードがあるのでチェックを外して購入すればいけますね!ありがとうございます!荷造りがいよいよ佳境にはいってきました!たのしんできます!
ちゃんちゃんさん、こんばんは。
子供さん、貴重品、荷物と注意をはらいながら楽しんできてください。
お気をつけて。
上記の付け足しです!
セイバーチケットはハーフフェアカードを使った場合の値段になっていました!大人のことはさておき同行する子供はファミリーカードとして無料だとおもっていたのですが、??
つづきです。
普通切符にも早割切符にも、HFC割引なしの正規料金とHFCの割引料金があります。
同じ便の検索でご自身の割引の設定を変えてみてください。
楽しんできてください
8/11よりスイス旅行を開始するため、パスなどを買おうとこちらのブログで教えていただいたようにSBBに登録しました。ハーフフェアカードでいくらになるかと計算していると子供(14歳)で登録していますが、子供の分がday pass chirdrenと出てしまい、19フラン取られることになっています。(まだハーフフェアカードもかっていません)16歳未満でも子供はこのようにとられてしまいますか?因みに予想の時刻でセイバーチケットがでたので、大人はそれを買おうと思っています。(ハーフフェアカードは意味ないのかな?)
ちゃんちゃんさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
子供料金は分かりにくいですよね。
https://tabitabi3.com/howtousehalffarecard/
この記事のコメントにも似た質問をいただいています。
ハーフフェアカード利用の場合はファミリーカードで子供さんは無料になるので、子供さんはチケット購入不要です。ファミリーカードが子供さんのチケットです。
Co-passengerに登録して検索されたのかと思いますが子供さんはチェックを外して大人の料金だけ検索、購入でOKです。